ふり返り見て花の道・花の中

平成17年04月:私の想うこと

4月の第2週に入り、東京では連日暖かい日が続き、特に春の交通安全運動が行われた6日から10日までは、初夏のような気温で、やや遅れていた桜の花も東京以南では一斉に満開となった。

私は4月8日の花まつり、潅仏会の午後のひとときを、わが中野区の花見所では一番だと思っている哲学堂公園から中野通りを中野駅まで散策を試みた。哲学堂公園では老若男女が思い思いに花見を楽しみ、その山桜の美しさは例えようもない。妙正寺川から松ヶ丘、そして新井薬師公園までバラ科のソメイヨシノの道の両側からアーチの様に降り注ぐ桜花には、思わず足を止め、しばしその美しさに心を洗われる。今はやりの携帯電話で写真を写している人も多く見られた。

新井薬師では甘茶をごちそうになり、30軒近い屋台をのぞきながら、北野神社からサンプラザまで、また、ソメイヨシノを楽しみながら歩いてくると、桜の木が小さくなってきたことに気が付いた。おそらく新たに植樹したのだろう。

区役所では桜の木の1本1本に番号を付け桜並木を守っているが、区の公園緑地分野で管理されているこれらの花と緑を守る運動に心から賛同するとともに、限られた財政の中で工夫を凝らし、これからも人の心を癒していくことに思いを馳せた。

花の道は私の万歩計によると約4000歩にも及んだ。ここで一案だが、桜並木を更に拡げたり、区内の他の地域にも拡げるために、例えば子供が生まれたら、子供の名前を守護者として植樹し、毎年桜の木を見に来るようにしたら如何だろうか。仮に善意の寄付を戴いて、その子の成長とともに、桜の木も大きく育つ。桜の木が何十年先、何百年先の人々の目を楽しませることは、考えただけでも楽しくなる。さらにまた欧米の9月の新学期とは異なり、3月卒業、4月入学は日本だけの慣習だが、年年祭祭、その桜の花はいっそう思い出深いものになるだろう。

桜並木や公園は自然には出来ない。都会の中では人の力で作っていかなければならず、いたずらに後世に借金などを残すのではなく、美しい自然と文化を残すことにも配慮が必要ではないだろうか。