他山の石

平成18年03月:私の想うこと

よく「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、春の彼岸を過ぎて桜の満開の頃、東京でも震え上がるような「花冷え」の日が続いたりします。と思うと、いきなり7月上旬の気温になったり、自然はなかなか気まぐれです。

気象庁が発表した今夏の長期予報によると、北日本が「平年並み」のほかは「平年並みか高い」で、どうやら暑い夏になりそうです。もっとも今年は暖冬と予想した気象庁の信用は「平成18年豪雪」に押し潰された前科がありますから、どこまで当てに出来るのやら。

その気象庁が主要都市の桜(ソメイヨシノ)の開花予想日を出しました。東京では3月25日。平年は3月28日ですから、数日早い開花です。ところが大手民間気象情報会社「ウェザーニューズ」の開花予想日は3月30日。こちらは平年より数日遅れ。福岡を例にとると、気象庁はは3月23日、ウェザーニューズは4月2日と10日間のずれ。

私のような「花より団子」派は温かければ開花も早いに違いないといたって単純なのですが、秋になって成長を止めた桜の木は冬季に一定期間、5度前後の気温にさらされると「休眠打破」と呼ばれる状態になり、再び成長を始めるのだそうで、開花予想日を出すにはさらに複雑な数式が必要とか。気象庁は昨年の開花予想を外した前科 ― この稿だけで前科2犯 ― がありますから、それこそ必死。一方ウェザーニューズも社運をかけての予想ですから外すわけにはいかない。今年の桜の開花は楽しみです。

ところで、最近は予想はずれのことが多いですね。「想定内」と豪語した者はヒルズの大邸から三畳一間に移ったり、ガセの一言であえなく崩壊し、跡は瓦礫の山と化した耐信偽装メールやら枚挙に暇がありません。冬季オリンピックにしても荒川選手の金メダルで「終わりよければすべて良し」となりましたが、日本オリンピック委員会の当初の予想は色はともかく、メダル5個でした。私達も確証のない希望的観測をぬるま湯に浸すのではなく、桜のように一定期間冷却し、休眠打破をしなければいけないのかも知れません。

「すべて私の先入観と思い込みに基づくもので」とは永田議員の謝罪の弁ですが ― 近頃、彼に限らず、大の大人が頭を深々と下げる光景が余りにも多過ぎます ― 私も短絡的な思考回路に陥らないように十分注意しなければとつくづく肝に銘じた次第です。