どこもかしこも「あってはいけないこと」ばかり

平成18年08月:私の想うこと

「あってはいけないこと」が近頃、多過ぎます。

埼玉県ふじみ野市の市営プールで、小学2年生の女児が吸水口に吸い込まれ死亡した痛ましい事故もその一つです。市が決められた人命救助の講習会にも出ないような管理会社に業務を委託し、その会社が他の会社に業務を丸投げし、その下請け会社はボルトがはずれた柵を針金で仮止めしたまま何年間も放置し、プール開きの前の清掃に市の職員が立ち会ったにもかかわらず何も見ていなかった。プール監視員はアルバイトの高校生がほとんどで、中には泳げない者もいた――。

ずさんな管理の状況が少しずつ明らかになってくるのにつれて、余りの無責任さに怒りを感じます。8月3日に社会保険庁が公表した国民年金不正免除問題の「最終報告」にしても、今度は未納の人を勝手に「不在者」扱いにするなど新たな不正が大量に発覚、「あってはいけないこと」が日本中にまん延しています。

私も区議になってから3年3か月余りが経ち、来年4月には改選を迎える身です。もとより2世議員や3世議員のような恵まれた境遇ではなく、民間のサラリーマンから区議会議員の一員になった者ですが、この間、区政において民間では到底考えられない「あってはいけないこと」の改革に取り組んできました。職員の特殊勤務手当(年額約6,000万円)の廃止もその1例です。また私が議会で追求した平日の22時以降は50歳代で時給約4377円になる超過勤務手当てにしても、これが高いか安いかはともかく、人件費が減っても残業代が増え続けるなら、何の改革にもならないからです。

自治体はそれぞれの身の丈に合った行財政が必要です。北海道の夕張市は600億円以上の借金を抱え――標準的な財政規模の14倍――財政再建団体入りを決めました。民間会社で言うなら倒産です。毎年一時借入れを繰り返しては赤字を隠し、表面上は黒字決算にし、何年間も知らん振りを決め込んでいました。しかし驚くのはまだ早い。夕張市は夏季ボーナスとして前年同期を上回る平均75万5000円を職員に支給しました。市の破綻財政を知っての上です。無責任と言うかあつかましいと言うか、「あってはいけないこと」の最たるものではないでしょうか。では、その借金は誰が払うのか。市民でもなく、職員でもなく、市長でもなく、結局は私たちから集めて地方に再分配される税金によって返すしかありません。そう思うと甘いはずの夕張メロンも苦くなります。

繰り返しになりますが、最近の世相は「あってはいけないこと」で溢れています。皆さまも「これだけは言いたい」と腹に据えかねていることが沢山あるのではないでしょうか。