子供たちに意欲を起こさせる教育を

平成20年02月:私の想うこと

「白、勝て」「青、勝て」と、大相撲初場所は大いに盛り上がりました。

横綱同士の千秋楽相星決戦は、武蔵丸―貴乃花以来5年4か月ぶりとか。意地と意地とがぶつかった土俵上でのにらみ合いからして迫力がありましたが、ふがいないのが日本の大関陣、横綱に一泡吹かせようという気概すら感じられません。

大方の予想では次の大関候補一番手は「安馬」で、これまたモンゴル出身。一体、いつになったら外国人力士を投げ飛ばす強い日本の横綱が復活するのでしょうか。いっそ「神風」という四股名でもつける以外、手がなさそうです。

最近、日本は「老大国」になり、世界から取り残され、このままでは衰退してしまうという論調が目に付くようになりました。なにしろ経済財政担当大臣が国会の施政演説で(1月18日)、「日本はもはや経済は一流と呼ばれるような状況ではなくなった」と公言するくらいなのですから。確かに06年の国民一人当りのGDP(国内総生産)は先進国30カ国中18位。93年には2位だったことを思い出せば、この10数年間、日本は何をやってきたのだろうかと、我が財布の中身と共に嘆きたくもなります。

また、経済力だけでなく学力低下も著しい。15歳児が参加して3年ごとに行われるOECD(経済協力開発機構)の06年PISA(国際学習到達度調査)でも、日本は科学的応用力で2位⇒6位、数学的応用力で6位⇒10位、読解力で14位⇒15位と年々低下しています。特に科学への関心の薄さは顕著で、授業時間を減らした「ゆとり教育」により実験や観察などの実体験が減ったためという指摘もあります。「技術立国」日本の将来がまたしても思いやられます。

ところで、「学力」とは何でしょうか。

PISAでは、テスト問題にどれだけ真剣に取り組んだかを聞く「努力値」の項目がありますが、日本はなんと参加国中最低。記述問題での無回答率も高く、つまり、始めからやる気が無い。「ゆとり教育」の反省から授業時間を増やしても、やる気がなければ元の木阿弥です。量を増やすことより質を高める、なにか上手い方法はないのでしょうか。

1月26日、杉並区立和田中学校で成績上位の生徒を対象にした、大手進学塾講師による有料授業「夜スペシャル」が始まりました。これも「受験対策に力を入れてほしいという保護者の思いは理解できる」「受験学力が唯一の価値と生徒や保護者に刷り込まれてしまう」など賛否両論があります。ともあれ、生徒それぞれに対し、適時、適切なきめ細かな教育をしていくことは、世界から決して取り残されない日本の将来にも必要です。

しかし、今の大学生はほんとに勉強しませんね。めでたく入学すれば後は怠け放題ではなく、もっと卒業を厳しくすべきだと、先日、ふらりやって来た甥と話していてつくづく思いました(勿論、個人差はあるのでしょうが)話し終わって、遅い昼食をとろうと、最近中野新橋に開店したツケ麺で評判なラーメン屋さんに入ったところ、甥が「さすがにうまいな。やっぱり『玄人はダシのうまさ』だね」と言いましたが、今思うにアイツ「玄人跣(はだし)のうまさ」と勘ちがいしているのではないか・・・。