緑風のなかで命の大切さを思う

平成20年05月:私の想うこと

風薫る候となりました。新緑が風に吹かれて輝き、光の粒をまき散らしているようです。

先月(4月)のこのホームページで、区民の皆さまの協力で区内に桃の木を植えようという「桃の木緑のファンド」設立を訴えましたが、東京都は(早くも!)5月1日から「マイ・ツリー運動」を始めました。都道22路線沿いの街路樹を都民の寄付で増やそうというもので、ケヤキやサルスベリなど高木(高さ3.5m程度)なら1本5万円、ツバキやキンモクセイなど中木(2m程度)なら同1万円で募り、樹木プレートに寄付者名とそれぞれの思いを込めたメッセージを20字以内で載せます。

現在、東京都の街路樹は約48万本。これを7年後の15年度には100万本に増やすことを目標に掲げています。中野区では最近、区内の緑被率(空から見て、樹木や草で被われている比率)の調査結果を16.37%と発表しました。区内の緑は江古田、上鷺宮など北部で多く、本町、弥生町、南台など南部では少ないのが実状です。

このように地域によって緑被率が異なるものの、平均16%余りというのはやはり低すぎます。私が先月4月の「私の想うこと」で提案した緑のファンドは中野区の歴史にちなんだ桃の木を区民の寄付で増やすものですが、ある日、私にある人が心配顔で言うには「いいアイデアだけど、前橋市のチューリップみたいに折られてしまわないかな」とのことでした。

同市では全国都市緑化ぐんまフェアに合わせて設置されたプランターのチューリップが数回に渡って約1900本切り取られ、また草加市でも歩道約200mに並べられたプランターのパンジー209株が根こそぎ引き抜かれました。何と悲しい事ではないでしょうか。

人一倍花を大切にする、人一倍花を愛するということは本来、誰かに教えられるものではなく、日本人なら生まれながらにして備わっていたはずです。いったいいつから世の中、おかしくなったのでしょうか。

子供やお年寄り、またいろんなハンディーを負った社会的弱者の人たちに光を当て、経済至上主義に走るあまり優しさを忘れた格差社会の改善を図ることこそ大切なことであり、我々一人一人がもう一度考えるべきではないでしょうか・・・・・