母校で卒業式が出来ない子供達の胸の内を想う

平成20年10月:私の想うこと

中野区議会の第4回定例会が9月24日に始まりました。

私は10月2日、決算特別委員会の総括質疑に立ちました。

今回の質問は次の4点にしぼりました。①平成19年度中野区財政指標上にみる健全性について、②江古田の森保健福祉施設について、③中野区立小中学校建物別の耐震改修計画について、④区民健康マラソン大会の提案について――。これらの質問内容については後日、「佐野れいじの区議会レポート」として皆様にお伝えするつもりでおりますが、このホームページでは、一連の質疑を通じて私が感じたことを率直に述べたいと思います。

なによりも強く感じたことは、「行政は本当に区民のためを思って仕事をしているのか」という疑問でした。

現在の中野区立小中学校の耐震改修問題を例にとれば――耐震化率が6割にも満たない58.6%で東京23区中最低であることはひとまず脇に置くとして――通いなれた母校の体育館で来年3月の卒業式が出来ない事態に対して、区がそのまま見過ごしていることです。

皆様もご存じの通り、阪神・淡路大震災の教訓を受けて、各自治体とも建物の耐震診断に取り組んできました。「安全だと思う」Aランクから「大規模な補強または改修が必要だと思う」Dランクまで4ランクに分けられますが、中野区でも校舎及び体育館について18年度に診断を終えました。その結果、西中野小学校と第七中学校の体育館(屋内運動場)がDランクであることが判明しました。

私が問題にしているのは、「この2校を含めた補強改修のため、今年9月の補正予算に約7億2460万円を計上したが、すぐにでも補強が必要なDランクであることが18年9月に分かっていながら、何故、今年の第1回定例会で区の一般予算に入れなかったのか」ということです。つまり、18年度にDランクと分かっていながらなんら手を打たず、その結果、西中野小の来年3月の卒業式は鷺宮の体育館を借りてすることになりました。当然、この問題は文教委員会でも問題となりました。

卒業式ほど思い出深いものもありません。区は遅れた理由に「設計が完了しないと工事内容や計算が出来ない」と回答しましたが、そこには子供達に対する愛情や思いやりが欠けているのではありませんか。私は「区民の思いをくんで区民のために仕事をすることが行政の原点であれば、突貫工事をしてでも卒業式に間に合わせるべきだ」と主張しました。母校で卒業式が出来ない子供達の胸の内を想うと、残念でたまりません。

その他の質問にも、「引き続き検討してまいりたい」という回答が多く返ってきました。区民健康マラソン大会についても、過去に中野区は2002年までは毎年「平和の森公園」を中心に大会を開催していたこと、東京マラソンに26万人もの参加申込みがあったこと等をふまえて、「1年かけてでも実行に向けて体協、教育委員会、体育指導委員会、区民有志からなる検討委員会を立ち上げ、新たなコース設定も含めて運営検討を行ったらどうか」と提案したところ、答弁に立ったある委員は「私は決める立場にない」と答えました。最後に区長が「マラソン大会の気運が盛り上がれば、各方面とも相談したい」と答えましたが・・・。

冒頭に書いたように、私は「率直」に自分が感じたことを記しました。勿論、区の職員一人一人が一生懸命仕事をしていることは改めて言うまでもありませんが、「区民のため」という行政の原点を、私を含め、もう一度考え直す必要があると強く思った次第です。