九州の雨は他山の石・・・

平成21年08月:私の想うこと

「童謡のようには降らぬ今の雨」 朝日新聞7月29日の読者欄に載った川柳です。うっかり蛇の目でお迎えに行こうものなら、母子ともども濁流に飲み込まれかねません。7月19日から26日に中国地方及び九州北部地方で発生した豪雨について、気象庁は同27日「平成21年7月中国・九州北部豪雨」と正式に命名しましたが、死者27名、行方不明1名を出したこの豪雨はその後も降り続き、被災地は復興に手間取っています。

中野区でも、これまで何度も集中豪雨による被害に遭っています。最近では平成17年8月15日(総雨量126ミリ、時間最大124ミリ)、同年9月4日(総雨量207ミリ、時間最大104ミリ)、ともに新井、江古田、鷺宮などで床上・床下浸水。平成18年5月24日(総雨量65ミリ、時間最大43.5ミリ)、この時は江原町で床上・床下浸水がありました。

中野区で水害の被害が多い理由の一つに、同区が都内でも有数の河川密集エリアであることが挙げられます。北から江古田川、妙正寺川、善福寺川、そして神田川の4本。(今では暗渠化し姿を消してしまいましたが、大久保通り沿いには桃園川も流れていました) この内、平成17年9月の集中豪雨では妙正寺川と善福寺川が同時に氾濫し、流域に沿って床上浸水など甚大の被害が発生しました。

ではなぜ、下水道整備状況ほぼ100%の中野区でこれほどの被害がでたのか?

実は戦後に整備された都内の下水道が対応出来る降水量は時間当たり30ミリ。その後、時間50ミリに対応出来るよう工事が開始されたものの、中野区は取り残され、工事が思うように進捗しませんでした。そこに時間100ミリ超の豪雨が降り注いだから堪りません、2つの川はあっという間に溢れました。

治水対策について私はこれまで再三に渡り、議会で取り上げてきました。平成15年6月の第2回定例区議会では「環七地下調整池が完成しても1時間50ミリ対策では十分でない。将来は75ミリ対策、100ミリ対策をすべきではないか」、翌16年の定例区議会では「中野新橋・寿橋間の河川改修5か年整備の進捗状況はどうか」、また17年秋の決算特別委員会では「9月4日の水害で妙正寺川の護岸が崩れたが、これは老朽化が進み、ひびが入っているところが何か所もあったと聞いている。区道の補修費を節減してきた結果だ。余剰金が見込まれるなら、こういうところに予算を計上すべきではないか」等々、区に治水対策を真剣に取り組むよう要請してきました。

近い将来、「中国・九州北部豪雨」の代わりに「東京豪雨」が私達東京に住む者を襲うかもしれません。九州の雨を他山の石として、中野区でも1日も早い整備・対策が急がれます。