安全・安心を目指して一刻も早い耐震改修工事を・・・

平成22年09月:私の想うこと

前回の「私の想うこと」で、中野区立小中学校の耐震化率にふれ、81%は東京23区でワースト3だと述べました。その後、ご自分のお子さんが通っている学校は大丈夫なのかという問い合わせが沢山あり、改めて関心の高さと大切さを知りました。

区立小中学校38校の校舎・体育館121棟の内、耐震性能ランクB(比較的高いランクだが、補強をおすすめ)以下の建物が23棟残っています。参考までに一覧表を最後に載せました。前回、「C・Dランクの改修工事はすでに完了」と記しましたが、実は中央中学校の体育館がDランクのままになっています。区の教育委員会学校施設担当によれば、平成23年に閉校予定で落下物防止などの処置はしているものの、改修工事は行わないとのことでした。

一覧表で「重層構造」というのは、1階に校舎、2階に体育館が設置されているような建物のことです。また、桃園小学校のように竣工年が違う校舎が3棟あって、その内、1棟がAランク、2棟がBランクの場合、「校舎3棟の内、2棟」としました。

少子化に伴い、中野区でも学校の統廃合が進んでいます。その廃校をいかに活用するかは区民にとっても重要なことですが、8月5日、旧仲町小学校(中央)の建物を利用して「中部すこやか福祉センター」が開所しました。

この新しいセンターには、これまで別々に設置されていた保健福祉、地域包括支援、子ども家庭支援の3センターが入り、中野区中部圏域における地域拠点として、子育て・保健福祉・障害のある方・高齢者の相談、支援のほか各種事業やサービスの提供を行います。24時間体制の相談受付を目指していますが、現在はまだ体制が整わず、障害のある方と高齢者のみの相談を24時間受け付けています。

区では、このような総合窓口相談を設けた「すこやか福祉センター」を、14年度に旧中野富士見中学校(弥生町)に南部センター、16年度に沼袋小学校(沼袋)に北部センター、さらに18年度に鷺宮地区のセンターを廃校に整備する予定です。

関東大震災から今年で87年。前回もいろんな面で「学校施設の安全性の確保は絶対に欠かせない」と記しましたが、これら廃校を活用したセンター設置にも大いに影響するわけですから、一刻も早い耐震改修工事の実施が望まれます。

区立小中学校耐震性能Bランクの建物一覧表

  • 桃園小学校  校舎3棟の内、体育館と重層構造を含む2棟
  • 谷戸小学校  校舎2棟の内、体育館と重層構造でない1棟
  • 野方小学校  体育館(H22年度耐震改修予定)
  • 鷺宮小学校  校舎
  • 上高田小学校 校舎2棟の内、体育館と重層構造でない1棟
  • 向台小学校  校舎3棟の内、2棟
  • 新井小学校  校舎2棟の内、2棟
  • 大和小学校  体育館
  • 丸山小学校  校舎3棟の内、1棟(H22年度耐震改修予定)と体育館(H22年度解体工事予定)
  • 沼袋小学校  校舎2棟の内、1棟と体育館
  • 第四中学校  校舎2棟の内、2棟と体育館
  • 第五中学校  校舎4棟の内、1棟と体育館
  • 第九中学校  校舎
  • 中央中学校  校舎と体育館(Dランク)(H23年に閉校予定)

耐震性能ランク

  • Aランク...安全だと思います。
  • Bランク...耐震性能は比較的高いランクですが、補強することをおすすめします。
  • Cランク...補強が必要です。又は精密診断をおすすめします。
  • Dランク...大規模な補強または改修が必要だと思います。

(東京都都市計画局作成の「建築物の耐震診断システムマニュアル」より)