新党ブームに浮かれる前に・・・

平成22年05月:私の想うこと

夏の参院選を控えて「たちあがれ日本」「日本創新党」「新党改革」と続々新しい党が結成されました――。

政権交代をしてみたものの、民主党は期待外れ、自民党は低迷したまま、無党派が50%近く増える中、既成政党離れした有権者の受け皿として新党が生まれたのでしょうが、いま一つ何をしたいのか政策がはっきりしません。3党とも「反民主」を標榜していますが、党に残って改革を進めるべきだという意見もあります。特に自民党の場合、離党届を提出した国会議員は昨年の衆院選後、13名に上がり、現政権に対する批判票を食い合い、互いにつぶし合う危険性すらあります。

一方、こうした国政の動きに呼応するかのように、新党に参加する地方議員も増えています。千代田区議会では3人が自民党会派から離脱し「千代田区議会たちあがれ日本」会派を結成。また、日本創新党党首の山田宏杉並区長は4月25日、記者会見をし、都議や都内の市区議の現職10人、元職2人が党活動に合流すると発表しました。

4月23日の東京新聞朝刊は、党首となった杉並区の山田区長に対し、区民から賛否両論の声が寄せられ、約40件中6割が反対意見だったと報じています。「区政に専念してほしい」「任期を最後まで全うしてほしい」「政治活動に比重を置き過ぎる」といった反対意見に対し、区長は「区政だけをやっていればいいという状況ではない。日本が沈没すれば杉並もない」と区民に理解を求めたとあります。

私は約8年間、中野区議を務めてきました。そこで言えることは、区議は常に地域住民の目線に立って現場を知り、無私的、利他的に公僕としての任務を果たすべきだということです。私にとっては「日本が沈没すれば・・・」という大きな投網を掛ける前に、地域それぞれの事情――例えば、中野区は東京23区中人口密度が一番高いにもかかわらず、千代田、中央、港区のように大企業からの法人税が潤沢に入ってくることもなく、財政的にも逼迫している等――に合った独自の創意工夫を住民の皆さんと共に考え、一地方自治体として政策として実現させることが第一義です。それは新党ブームがあろうとなかろうと関係ありません。大きなスローガンを掲げることもけっこうですが、現場を知り、現場で汗をかくことも忘れてはならないのではないでしょうか。

中野区では5月23日、区長選があり、同時に区議の補選があります。この中野区をどうしていくのか、私たち区民のとってはある意味で参院選より身近で重要な選挙です。是非、区民の一人一人が投票に行って頂きたいものです。

なお、中野区自由民主党としては、中野区長選に現職・田中大輔区長を推薦し、同時に行われる区議会補欠選挙は、高橋ちあき前区議を推薦することに決定しました。