地震による地域危険度、中野区は4地域で「最も高い」

震災被害イメージ

サブカルチャーの殿堂、中野ブロードウェイが「震度6強以上の地震の震動及び衝撃に対して倒壊し、又は崩壊する危険性がある」という東京都の調査結果公表は(今年3月29日)、いつ起きてもおかしくないと言われている首都直下地震への備えが急務であることを再認識させられました。

この調査は1981年5月以前の旧耐震基準で建てられた都内の建築物852棟を対象としたもので、倒壊や崩壊の危険性が「高い」建物は紀伊国屋ビルディングや渋谷109など156棟、危険性が「ある」建物は95棟。また危険性が「低い」建物は中野サンプラザ、中野総合病院など584棟でした。

また、これと前後して、東京都は5年ぶりに「地震に関する地域危険度測定調査(第8回)」を公表しました。

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対象となるのは都内の町丁目それぞれ5177地域。地震による建物倒壊や火災の危険度に加えて避難・救助などの困難さを加味して評価した「総合危険度」を5段階のランク付けにしたもので、最も危険度が高い「ランク5」は85地域(全体の1.6%)。「ランク4」は287地域(同5.6%)

下の表は中野区における「ランク5」と「ランク4」を危険度の高い順に示したものです。

表1総合危険度「ランク5」地区
町名目名 順位 ランク
若宮1丁目 32
野方2丁目 37
大和町4丁目 80
大和町2丁目 85
表2総合危険度「ランク4」地区
町名目名 順位 ランク
若宮2丁目 91
大和町3丁目 101
上高田2丁目 129
野方1丁目 137
大和町1丁目 142
南台2丁目 161
沼袋3丁目 167
中野1丁目 173
南台4丁目 182
野方3丁目 208
若宮3丁目 234
本町6丁目 235
中央4丁目 308
上高田1丁目 316
沼袋4丁目 331
本町2丁目 335
中野5丁目 361
弥生町3丁目 369

第8回となる今回の調査は、これまでと違い、初めて「幅12メートル以上の大通りにつながる幅6メートル以上の道路に到達する平均所要時間」を評価に加えた結果、木造住宅が密集する環状7号線内側のエリアやJR中央線沿線の中野区の一部で危険度が高まりました。道幅の狭い道が多く災害時に消火や救助が困難な可能性がある地域です。

では、これら危険度が高い地域の改善に向けて区がどのように取り組んでいるのかを今年度予算から見てみると、南台地区や平和の森公園周辺地区の木造住宅密集地域整備に4億4千万円、新井薬師前駅・沼袋駅周辺まちづくりなど北東部まちづくりの推進に11億5千万円、野方駅周辺まちづくりや不燃化特区による大和町防災まちづくりなど北西部まちづくりの推進に3億3千万円等が計上され、防災都市づくりを進めています。

新しい区役所の整備や、中野サンプラザの敷地及び新北口駅前広場用地等の再整備だけでなく、危険度の高い地域の改善にも区は今以上力を入れるべきではないでしょうか。