なによりも「ひたむきさ」を忘れずに

—— 自民党への信頼を取り戻すには ——

負け戦(いくさ)はもう二度としたくない——。これが現在、私の偽らざる心境です。

7月の都議選で自民党は大敗を喫しました。59名の候補者全員が当選した前回(平成25年)の都議選から、わずか4年で23名まで激減するとは、一体誰が考えたでしょうか。まさに安倍首相が言う「築城三年、落城一日」です。

選挙後、この結果は都知事選に負けた時から分かっていたなどと訳知り顔で言う人もいますが、中谷前防衛大臣の「This is 敗因」が一番的を射ているような気がします。ご承知の方もいるかと思いますが、「This」の4文字はそれぞれのイニシャルで、Tは豊田真由子衆議院議員、Hは萩生田光一官房副長官、Iは稲田朋美防衛大臣、Sは下村博文党都連会長。中でも豊田議員の「このハゲ——」は間違いなく票を減らしました。

今回の選挙の特徴の一つに投票率の高さが挙げられます。

下の表は、過去6回の都議選における投票率の推移を東京都と中野区の双方で表したものです。

都議選における投票率の推移
平成(年) 東京都 中野区
40.80 41.31
13 50.08 50.22
17 43.99 44.50
21 54.49 54.01
25 43.50 43.10
29 51.27 170

これを見ると、なぜか40%台と50%台が交互に繰り返されています。今回の東京都の投票率51.27%は、過去2番目に低かった前回より7.77ポイント上回っています(中野区では7.62ポイント増)。21年の54%超えは旧民主党への政権交代の足掛かりとなった選挙でした。この時、自民党は48議席から10議席減の38議席で、44年ぶりに都議会第1党から転落しました。

では何故、投票率が上がり、その一方で自民党が大敗したのか。都民ファーストの会に投票したと言うより、やはり「安倍一強内閣」にお灸をすえる意味があったのではないでしょうか。実際、最近の世論調査を見ると、「危険水域」と言われる支持率30%を割っているものもあります(7月24日発表の毎日新聞調査では支持率26%)

加計学園問題、閣僚らの相次ぐ問題発言、「丁寧な説明」とは言いながら、国民は必ずしも納得してない等々、都議選を契機に風向きが一変したような昨今です。

今、なによりも必要なのは相手を言い負かすことより、相手の話に誠意をもって耳を傾ける「ひたむきさ」ではないでしょうか。仮に一人の区議会議員が周りの人々の異議や批判を「こんな人たち」と無視すれば、まさにその瞬間、議員としての使命は終りです。それは国会議員でも同じではないでしょうか。自民党への信頼を取り戻すべく「お灸」の意味をもう一度噛み締めて欲しいものです。

このことは、私にとっても自戒であることは言うまでもありません。