中野区平成29年度予算の概要

中野区の平成29年度予算が決まりました。

一般会計で原案の1,293億4,600万円に補正予算の5,171万3,000円を足すと、総額1,293億9,771万3,000円となり、前年度に比べ約11億円増となりました。これを中野区の人口325,505人(3月1日現在)で割った区民1人当たりの歳出額は39万7,530円になります。

さて、歳出経費の分類は、通常、性質別と目的別に分類されます——。

性質別とは、経費をその経済的機能=性質によって、人件費、投資的経費、その他の経費に区分する分け方で、一方、目的別とは、経費をその行政目的に応じて、子ども教育費、都市基盤費などに区分する分け方です。

性質別

円グラフは性質別に分けたもので、義務的経費(職員給与などの人件費や各種給付費などの扶助費等、支出が義務的で任意では削減できない経費)656億円、投資的経費(道路、公共施設等、社会資本の形成に資する経費)172億円、その他の経費(物件費や積立金など)466億円となっています。

また、義務的経費の内、人件費は退職手当が増加したため、前年度より0.1%増の212億円、扶助費は同12.3%増の400億円など。投資的経費は「東京2020大会」に向けて平和の森公園再整備や新体育館の整備など同20.5%増の172億円と大幅に増えました。

目的別

下の表は主な目的別項目を表したものです。

目的別項目
目的別 金額(万円) 構成比 前年度比較:金額(万円)
子ども教育費 344億3279 26.6 53億567
健康福祉費 318億3819 24.6 ー3億2408
区民サービス管理費 168億4327 13.0 1億374
都市基盤費 118億1370 9.1 38億3925
地域支えあい推進費 49億4895円 3.8 ー6億7572

※構成比は全歳出に占める割合

これを見ると、子ども教育費と都市基盤費の増額が顕著です。次に、各項目の主な事業(新規、拡充・推進)をピックアップします。

○子ども教育費 認可保育所12園(約1,200人分)と小規模保育事業所6園(約100人分)の新規開設に27億7141万円。区立保育園の民設民営化に4億5791万円。区立学校再編に伴う施設整備に11億9673万円など。

○健康福祉費 新・中野体育館実施設計・工事に5億5355万円。認定観光資源を中心としたウォーキングコースマップの作成に1000万円、棟方志功サミットin中野の開催に2319万円など。

○区民サービス管理費 次期住民情報システムの構築に2億6481万円など。

○都市基盤費 平和の森公園再整備など大規模公園整備に38億8271万円。避難所機能の充実など災害対策の充実に2億4050万円。空き家対策基本計画の策定等に912万円など。

○地域支えあい推進費 区民活動センター等防犯カメラ設置に1382万円など。

以上、新年度予算の概要を記しましたが、特筆すべきは「待機児童対策」ではないでしょうか。約1300人を見込んだ民間保育施設新規開設支援の27億7141万円は前年度より約12億円も増えています。昨年度は970人分の新設を目指したものの、開設見込みは301人で、目標達成率31%は東京23区で最低、のみならず全国の地方自治体の中でもワースト1でした。保育ニーズはますます高まっています。区としてもそれにしっかり対応できるように今後とも注視していきたいと思います。

(なお、目的別金額は区が発表した予算原案に基づくもので、補正予算により若干の差異があります)