中野区の合計特殊出生率は0.99まで上昇したが・・・

20160604
一昨年(平成26年)の区議会第1回定例会の一般質問で、私は「少子高齢化が進む中、個々の施策には人口動態を基にした分析が非常に重要だ」と述べ、区が出生率や人口推計等をどのように活用しているのか質しました。

統計資料が大切なのはなにも人口問題に限らず、教育、福祉、さらには刑法犯発生件数など、各分野における基本的な統計資料なくして区の施策は成り立ちません。このほど区の政策室企画分野から最新のデータを掲載した『中野区統計書2016』が公表されました。以下のデータは『中野区統計書2016』より引用になります。

引用元URL:中野区統計書2016


先ず人口構成から見ると、平成28年1月1日現在、区の総人口は321,734人で、年少人口(0〜14歳)は8.7%、生産年齢人口は70.5%、老年人口(65歳以上)は20.8%ですが、将来人口推計(長期)による年少人口対老年人口の比率は、2020年には8.8%対29.7%。2030年には8.4対31.9。2040年には7.7対42.0。2050年には7.0対55.7となっています。まさに少子高齢化社会そのものですが、総人口も2040年には30万人を割り、2050年には約27万人となっています。

では、合計特殊出生率(15歳から49歳までの1人の女子が一生の間に産む平均子ども数。現状を維持するためには2.07が必要)はどうなっているのか。

下の表は合計特殊出生率の推移(平成17〜平成26年)

合計特殊出生率(平成17年〜平成26年)
区分 中野区 区部 東京
平成17年 0.7 0.95 1
平成18年 0.77 0.98 1.02
平成19年 0.78 1.01 1.05
平成20年 0.83 1.04 1.09
平成21年 0.88 1.06 1.12
平成22年 0.89 1.08 1.12
平成23年 0.86 1.08 1.06
平成24年 0.90 1.12 1.09
平成25年 0.93 1.16 1.13
平成26年 0.99 1.19 1.15

中野区統計書2016年より引用

中野区は平成17年の0.75から10年かけて0.99まで出生率を増やしましたが、区部平均を常に下回っています。25年の0.93は東京23区で最低でしたが果たして26年の0.99は何位になっているのでしょうか。ちなみに、中野区の1日当たりの出生数は7.5人で死亡数は7.6人。同じく転入者数は89.6人で転出者数は79.1人となっています。

また、中野区内に居住する外国人も年々増え続けています。平成28年1月1日現在で13,872人。これを国籍別に見ると、1)中国5,553人、2)韓国又は朝鮮2,828人、3)ベトナム1,198人、4)ネパール985人、5)米国446人、6)フィリピン437人、7)ミャンマー274人、8)タイ217人、9)フランス198人、10)英国156人となっています。

ごみ収集状況について(平成22年度〜平成26年度)
区分 (総量単位:t) 区民1人1日当たりの
ごみの排出量(単位:g)
平成22年度 78,421 565
平成23年度 77,618 563
平成24年度 77,454 554
平成25年度 77,080 545
平成26年度 75,357 523

中野区統計書2016年より引用

1世帯の年間(平成26年度)ごみ収集量は401.1キロで、上の表のように徐々にですが減る傾向にあります。

救急出動状況について(平成22年〜平成26年)
年次 総数 火災事故 交通事故 一般負傷 急病
平成22年 14,982 74 1,165 2,449 9,954
平成23年 15,267 92 1,211 2,501 10,027
平成24年 15,698 66 1,148 2,523 10,472
平成25年 16,185 67 1,039 2,651 10,893
平成26年 15,980 42 979 2,803 10,704

中野区統計書2016年より引用

このようにごみの収集量や救急出動回数など殆ど経年変化がないものの一方で、人口動態は明らかに少子高齢化社会に突入しています。子育ての一環として「待機児童」解消に向けていずれの区も懸命に取り組んでいますが、老人ホームに入れない「待機老人」問題も近年、クローズアップされるようになりました。統計を基にした将来を見据えた施策が今後ますます重要になってきます。