東京メトロ中野新橋駅・待ちに待ったエレベーターが完成

東京メトロ中野新橋駅に設置されたエレベーターが8月1日始発から供用開始になりました。すでに男女別多目的トイレも利用でき、今年12月下旬には広々とした開放的な吹き抜け空間の改札口に切替えられ(中新通り側への再移設)、階段スペースも明るく新しくなり、来年2月には3階建ての駅改装工事が完成する予定です。

私が東京メトロ(当時の名称は帝都高速度交通営団)上野本社を訪れ、中野新橋・新中野・中野富士見町・中野坂上各駅のバリアフリー化を要請したのは平成14年7月でした。翌15年の4月に私は初めての区議選で幸い当選することが出来ましたが、以来、上述した区内4駅のバリアフリー化実現は私にとってのライフワークでもありました。

最後まで残った中野新橋駅のエレベーター稼働までに費やされた10年以上の歳月を振り返ると感無量のものがあります。いろいろな条件が重なり、東京メトロ側の計画が変更を余儀なくされることも何度かありました。その都度、一喜一憂したものでしたが、一緒にバリアフリー化運動を進めて来られた地元の皆さんも今はきっとほっとされていることかと思います。

今にして思えば計画が変更され、工事が大幅に遅れた最大の理由は、バリアフリー設備を設置するに足る用地取得の有無にありました。

地元の要望は当初、エスカレーター設置でした。メトロ側も平成16年6月に開かれた弥生地区町会連合会による「中野新橋駅リニューアル・バリアフリー化意見交換会」の席で、中野新橋駅リニューアル完成(平成20年)に合わせて設置するエスカレーターに関しては、最低2.4mの幅が必要で、今ある2つの階段のうち、階段幅が狭いことから上部階段(4.1m幅)のみで、ホームに降りる下部階段(2.9m幅)には設置が不可能との説明がありました。エレベーターは用地買収が不可能なのでむりとのこと。

平成19年11月、地元の方々約100名が集まって弥生地区センターで行われた説明会では、当初計画していたエスカレーターは階段幅が狭いこと、駅周辺の用地買収について地権者の同意が得られなかったこと、またエスカレーターの場合、車椅子の人が利用できないこと等で、当面、上部階段にエレベーターと下部階段に昇降機を設置。完成は平成24年を予定。

さらには平成21年の9月、私が区議会第3回定例会の決算特別委員会で中野新橋駅バリアフリー化の進捗状態を尋ねたところ、区は「新たな用地買収に目途がついたので、現在東京メトロでは計画全体の見直しを図っている」と答えました。東京メトロが実際に隣地を取得したのは平成22年です。こうしたさまざまな経緯があって、長年の願いであったバリアフリー化がエレベーター設置という形でやっと実現しました。

地下鉄丸の内線が全線開通したのは1962年(S37)、東京オリンピック開催の2年前です。当時は荻窪線と言っていました。また中野坂上駅から方南町を結ぶ線を通称方南町支線と呼んでいました。中野新橋駅が出来たのは1961年。あの駅舎も半世紀以上経ったことになります。地元でずっと育った私にとっては沢山の思い出が詰まっています。当時、トイレが男女共通のものであり、「今、この東京都内で男女共通トイレがあること自体が恥ずかしい」との訴えを何回もしたのを思い出します。新しい駅舎を見るたびにきっと在りし日の姿を思い浮かべることになるのかも知れません。