これまでに経験がないような・・・

平成25年09月:私の想うこと

もはや「豪雨」などというありふれた形容では追いつかなくなったのか、気象庁は「これまでに経験のないような大雨」警戒情報を出すようになりました(7月27日中国地方、8月9日秋田県で)。「経験がない」とはまさに前代未聞の形容ですが、東京でも8月12日、練馬区で午後6時半までの1時間に92ミリの雨が降り、住宅の床上浸水や落雷による停電が起きました。

私の事務所は地下鉄中野新橋駅から歩いて数分のところにあり、すぐ目の前に神田川が流れています。かつては大雨が降るとこの川もよく溢れたものでした。

皆さまもご存じの通り、中野区では4本の川が流れ、都内でも有数の河川密集エリアです。北から江古田川、妙正寺川、善福寺川、そしてこの3川が最終的に合流するのが神田川。他に大久保通り沿いに桃園川が流れていましたが、現在は暗渠化し姿を消してしまいました。

これだけ河川が集まると、当然、洪水の危険も高まります。私が区議に初当選したのは平成15年5月ですが、その年の7月、初めての一般質問で治水対策を取り上げ、「環七地下調節池が完成しても1時間50ミリ対策では十分でない。将来は75ミリ、100ミリ対策をすべきではないか」と質しました。翌16年の6月、同年11月にも河川改修5カ年整備の進捗状況を議会で追及しました。

平成17年9月4日、中野区は総雨量207ミリ、1時間最大104ミリの集中豪雨に襲われ、妙正寺川と善福寺川が同時に氾濫、流域で多大な被害が発生しました。私は9月29日の決算特別委員会で「9月4日の水害で妙正寺川の護岸が崩れたが、これは老朽化が進み、ひびが入ったところが何か所もあったと聞いている。区道の補修費を節減してきた結果だ。(余剰金が見込まれるなら)こういうところに予算を計上すべきではないか」と区の重点的治水対策を求めました。

中野区では現在、いつ災害が発生しても、即、対応ができるよう24時間態勢をとっています。水害応急対策としては、(1)土のうを作成、運搬する (2)道路の冠水や陥没個所について、警察署と連携して交通規制などを行う (3)急傾斜地や擁壁などに危険個所がある時は、応急処置を行う (4)住居の浸水被害が発生し、排水要請があった場合には、排水を行う (5)被災地域の消毒を実施などの他、区民活動センターを中心に避難所28個所を指定し万全の態勢で臨んでいます。

近年では河川の改修や整備が進み、氾濫そのものは少なくなりましたが、局地的豪雨による排水能力を超えた下水道からの内水氾濫、いわゆる都市型水害が頻発しているのも心配の種です。

9月はまた台風の月でもあります。「これまでに経験がないような」被害に遭わなければよいのですが。