有難うございました・都議選勝利の一方で気になる投票率の低さ・・・

平成25年07月:私の想うこと

6月23日に行われた東京都議選では、「東京を取り戻す」を掲げた自民党が都議会第一党に復帰しました。今回は特に候補者個々人の政策や理念ではなく、「政治の風」の力を感じました。59名の候補者全員が当選したのは党としては初めてで、また50議席以上獲得したのは小泉政権誕生直後に行われた平成13年の53議席以来です。定数4の中野区でも、自民党・川井議員がトップ当選を果たしました。多くの皆様からご支援を賜りましたこと、厚く御礼申し上げます。

しかし、その一方、投票率は43.50%で平成9年(青島知事当時)の40.80%に次いで過去2番目の低さになりました(今回の中野区の投票率は43.10%。前回平成21年の54.01%より約11ポイント低下)。これはどういう意味を持つのでしょうか?

一般に、都議選のような都道府県選挙は国政選挙や私達にとって最も身近な市区町村選挙に比べ、各政党間の政策の違いが有権者にとって見えにくいと言われています。ましてや今回の都議選は7月の参院選の「前哨戦」と捉えられ、東京がかかえる課題——防災対策、エネルギー、環境問題等——が必ずしも争点にならなかったきらいがあります。有権者の半数以上が棄権したのも、そんなところに原因があったのではないでしょうか。

私達中野に住む者は、区民であると同時に都民でもあります。都議選は国政の露払いでなく、あくまでも年間12兆円の予算を組む世界有数の都市行政を委託する議員を選ぶ選挙です。そして、私達の身近な暮らしを少しでも良くするには、国・都・区の、いわば「3本の矢」が一体にならなければ、施策がスムーズに実現しません。

よく「1票の格差」と言われますが、議員1人当りの人口が最も少ないのは、実は中野区の約7万8688人で、最多の北多摩3区(調布市、狛江市)の約15万1172に比べると1.92倍の格差があります(平成22年国勢調査)。つまり1票の重みが最も重いのは中野区民ということになります。その中野は、道路率12.8%は東京23区中21位、狭幅員道路率84.0%は最下位、区民1人当り公園面積率1.33m2は22位など、1票の重みがそのまま住環境整備に活かされているとは到底言えない現実があります。

これまで中野区は人口密度が最も高い区だと言われてきました(20,119人/km2。平成24年10月1日推計)が、最近の統計では豊島区の22,111人/km2にどうやら首位を譲ったようです。ともあれ中野区の面積は15,59km2で23区中14番目。区部面積621km2の約2.51%。

中野区の人口が多いのは関東大震災や東京大空襲などの避難者が都心から移転してきたからだと言われていますが、前述した住環境の遅れなどは区独自で解決することに限界があります。なによりも都の強力な財政支援が欠かせません。その意味でも都議会選挙は今後の私達の生活向上に重要な鍵を握っているものです。そして、地域社会や暮らしの中で直面した課題を改善するためにも、私達一人一人が声を大にし、他人任せにせず、自らが投票場へ足を運ぶ地道な行為が必要なのです。

今後一人一人の大切な1票が、課題を改善出来る一つの道なのだという強い認識を是非持ってもらい、投票権を行使してもらいたいものです。