能登半島地震の被災地と金沢市への視察

平成19年7月30日、31日の2日間、本年3月に発生した能登半島地震の被災地、石川県の七尾市と金沢駅前広場を、中野区議会自由民主党議員団として、現状と施設を視察してきましたのでご報告します。

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石川県七尾市災害対策本部の前で

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災害によって市としてプレハブ 仮住宅を提供

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金沢駅前の大屋根、愛称:もてなしドーム

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建設費:約40億円とのこと

もてなしドームは半径90mの巨大なガラスの球面の一部を上から見ると、ちょうど三味線のバチの形に切り出した形をしています。

駅舎側80m、道路側30m、奥行きを60m、そして高さは30mあります。使用ガラスにおいては3,000枚になり、1本3mのアルミパイプを6,000本組み合わせて造った日本で最大のアルミトラス構造です。

中央上に見えるのは「テンションリング」と言い、これを直径60cmのワイヤー14本、1本当たり20tの力で引っ張ってリングにつけた束材で屋根を下から押し上げています。リングは唯一ステンレスで、直径は12mあります。

強度は、雪に対しては38並みの豪雪、積雪量にして1.8m、1m²につき大人9人分の雪が乗っても大丈夫とのこと、地震に対しては阪神淡路並みの震度7、風速60mの台風がきても大丈夫とのこと。

金沢は年間を通して、雨、雪の日が非常に多いところで、このドームは金沢を訪れた人々に、そっと傘を差し出す、金沢人のやさしさ、もてなしの心を表現しているとのこと、一般公募の結果「もてなしドーム」と名付けられたそうです。

もてなしドームには屋根・壁あわせて3,000枚の強化合わせガラスが使われていますが、これを人間が掃除するのは、大変危険なため、掃除ロボットを採用しているそうです。屋根の上に1機、両側の壁面にそれぞれ1機、計3機の清掃ロボットがあり、GPSを利用した遠隔操作で動き、20日間でガラス面の清掃を行うことが出来るそうです。

20070730-5シティーゲート、愛称:鼓門(つづみもん)建設費:3.5億円

ドームがガラスとアルミに対して、この門は全て木で出来ています。そのため、毎分5tの水を降らすスプリンクラーが設置されているそうです。

両側の柱は、お能などで使われる鼓の胴にある「調べ緒」をモチーフにしており、30cm角の集成材が24本づつ組み合わされて使われているそうです。

めた雨を有効利用しており、地下の貯留タンクに集め、浄化して、トイレの洗浄水や植栽の散水用の水として再利用しています。

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植栽・修景施設

金沢は用水の街と言われるほど市内にいくつもの用水が流れています。広場やドームにも噴水や池、せせらぎなどが随所にあります。流れを下った水は、伝い滝となって地下広場にある池へと流れ落ちるそうです。

金沢駅前広場は、アルミやガラスの近代的なドームに対しての木組の鼓門が、アンバランスではないかと言う意見もあるそうですが、古き良き物を保存しながら、新しいものを取り入れる言う金沢の街作りを象徴している1つだと思いました。